Frohe Musik Neues Jahr !!
大晦日は東京文化会館の「ベートーヴェンは凄い!全交響曲連続演奏会 2012」に行ってきました。
いやー、正直、連続はきついでしょ。と思っていました。以前、東響の3日に分けた奴でも、一度でいいかなぁと思ったので。
しかし、勢いでポチった以上、1番から聴くしかないでしょう。ということで、13時開演に向けて、昼前には上野に乗り込み、大晦日のアメ横の盛り上がりの中昼飯を食べて臨みました。
演奏の詳細な感想は、詳しい人がどこかに書くでしょうから、一言で言いますと、
「楽しかった!!」
ですね。確かに疲れるんですけど、演奏者もそれは同じ。なのに、だれると言うよりは、ミュージック・ハイとでも言いますか、後半に向けて盛り上がっていく感じで、ノリノリの演奏、会場もノリノリ。
まあ、こんな年の瀬の超長時間演奏会に来るような人は、大体においてその気の聴衆ですし、やる方も含めて楽しまなくちゃと言う気分があるのだと思います。
音楽は技術的なことも大事ですけど、やっぱりその上で気持ちの問題も大きいですからね。
演奏そのものは正直なところ、完璧って感じではなかったです。上手い人ばかりとはいえ、あちらこちらから集まってきたメンバーのオーケストラですから、ピシッと行き届いた感じにはならず、コバケンの意向もあるのでしょう、音のバランスは響きの美しいと言うよりは、勢いのある方向。でも、これはこれで悪くないかな。
そして、煽り文句にもありますが、マーラー版の第九。なにかというと、マーラーが後年手を入れたスコアに基づく演奏です。滅多に演奏されることはなく、文字通り日本初で、もしかするともう二度と聴くことはないんじゃないかというものだそうで。理由は、「金がかかる」(^_^;)からだとか。
ただでさえ大編成の第九を、さらに補強するために増やしてますが、全編でという訳ではなく、ダイナミクスの幅を広げるために使っています。ということは、ほんの少ししか出番がないのに追加しているって事で、非常に贅沢な使い方。
実は深く調べずにチケットを買ったので、こういう趣向だというのは会場について初めて知ったという…(^_^;)。
パンフレットにも違いの解説がありますし、休憩時間に実演付きでどんなところが違うのかという解説もあり、面白く勉強になりました。
実際の演奏は、その説明を聞いていたのでより楽しめました。正直、普通の演奏より凄く良いかというと?はつきますが(解説でも言っていました(^_^;)、悪くはありません。しかし、今回のようなお祭り的演奏会は良いとして、普通にやるにはもったいなさ過ぎるとは思いましたね。
まあ、そんなこともあり、締めの第九は大迫力の演奏で、今までにない楽しさでした。
演奏が終わり、表に出たあたりでちょうど年が変わり、まさに一年の締めくくりとして最高だなと思いました。個人的にはいろいろな意味で不満足な一年でしたが、良い気分で年越しできました。
みんなにお勧めとはとても言い難いですけど、事情が許すならば、年末の締めとして毎年行きたいな〜と思いましたね。
Posted: 1月 1st, 2013 under Music.