Main menu:

Site search

最近の投稿

アーカイブ

カテゴリー

メタ情報

うそごまかし

偽善エコロジーという本を読みました。なかなか面白いですね。マスゴミが垂れ流す「エコロジー」を信じている素直で素朴な人は、たまにはこういう本を読んだ方が良いんではないでしょうか。えーそうなの、とがっかりすること請け合い(笑)。ここに出てくる数値を再検証したわけではありませんが、私自身が常日頃違和感を感じていたり、それは嘘だろうと思っていたことはおおむね正しかったようです。

それだけでなくて、私のようなひねくれ者でも信じていた内容が間違いであるなんて事まで分かって、なるほどそうだったのかー騙されてたぜーと思いました。そう言う内容があったので私にとって買った意味があったと思いました。予定調和的に自分の意見と同じ事が書いてあるだけでなく、こういう部分もないと、新しい情報が得られないので面白くないですからね。

一部物足りないというか、言葉足らずで中途半端な部分もありましたが、学術書ではなく新書ですから紙幅にも限界があり、書ききれなかったのだと解釈しておきましょう。ごまかしやミスリードを誘う意図であえて言葉足らずにしてたりはしないと信じましょう。著者がまさにそのような事をする相手をこの本の中で非難しているのですから。

文章そのものも、もう少し推敲して整理したりすればすっきりするのにとか、そこでその話を引き合いに出す意図は?論点がぼやけてますけど(意図的?)という部分もありますが、まあ文筆業ではないので多少は仕方ないでしょう。そこをうまくやるのが出版社の担当編集の仕事だとは思いますけど。とはいえ、学者センセーの書いた読み物としては非常に分かりやすく読みやすくできあがっていると思います。

実はこの本に書いてあることは嘘ばかりで、リサイクルは素晴らしくうまく機能していて、環境に良いとされていることは本当に素晴らしく効果があって、役人が私腹を肥やしたりはしていなくて公明正大だったり、企業は自分の売り上げさえ上がれば良くてそのための方便としてエコエコ言っているのではなく真にCSRと人々の未来を考えて活動していたりするのなら、私は喜んで「エコ」に協力するんですけどねぇ。そんなはずはないでしょうねぇ。