ロマンチック
神様のパズルって小説を読みました。映画化ということで話題になっていますね。私も本屋で平積みされていたので何気なく買ったのですが、話が小さくて大きくて(←書き間違いじゃないよ)面白かったです。
この小説がロマンチックかというと、一般的に言って全然そんなことはないですね。別にロマンチックなシチュエーションなんて出てこないし、そもそも恋愛沙汰もないも同然のストーリー。まあ多少は絡みますけど。
じゃあこのエントリのタイトルのロマンチックって何?と言うと、スケールの大きさです。宇宙を作るって話ですからね。コレが浪漫と言わずしてなんと言いましょうか。小松左京氏の言では、エロスとバイオレンスらしいですけど(後書きより)。まあそういう言い方もありかも知れません。
そしてこの小説は舞台の小ささがこれまた良いんですけどね。素粒子論がネタだとかそういう意味ではなくて、物語の舞台の心理的な広がりのことですが。小説の構成スタイルからして当然そうなるんですけど、それにしても狭い(笑)。
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そんな事で、久々に宇宙に興味が湧いていた(←なんか方向性がずれてるかも(^_^;)とき、でっかい浪漫を感じる話としてこんなのがありました。これも別に、単なる科学技術的なトピックスではあるんですけど、銀河系のスケールの話ですからね。浪漫です。
そして、宇宙全体は更にこんな銀河がそれこそ数えられないほどあるわけで…。想像すら追いつかないそのスケールの大きさには言葉を失います。
その世界から見れば地球はなんて小さいか。そして個人一人なんて…。小さな事にこだわるのがばかばかしく思えてきます。
まあ、ここでどう感じるかはそれこそ人それぞれでしょうけど。哲学的に内に向かっていったり、無力感にとりつかれたりって人もいるでしょうけど、私はある種の開放感を感じますね。脳天気なだけかも知れませんが、それで良いんじゃないかなぁと思っています。
Posted: 6月 5th, 2008 under General.