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宗旨替え

以前に、腕時計なんて興味ない、薄くて軽くて邪魔にならないのが一番なんて書きましたが。

そのとき買ったSKAGENの時計。軽いし薄いしデザインも気に入っていたんですが、実際に使用してみると、視認性の悪さがとても気になって。

文字盤の色と処理、針の色、そしてガラスの表面の反射が相まって、時間の読み取り性が良くありません。特にイライラさせられるのがガラス表面の反射。大抵、腕時計は目線より下で水平からちょっと自分向けで見ると思うんですが、そうすると天井にある照明がかなりうっとうしい具合に映り込みます。

そんなことが気になって時計を手にとってじっくり見ていると、秒針が文字盤の刻みと合っていないことにまで気づいてしまったり。Quartzなので秒針は一秒ごとのステップ運針ですが、止まる位置が文字盤に刻まれている目盛とずれてるんですよね。別にクロノグラフでもありませんから、そんなのは実用上まったく問題ないわけですが、気分的に今一。

いままで腕時計なんて気にもしない物だったのですが、気になり出すととても気になります。そこでネットで色々検索したりして知識を仕入れ始め、別の安物時計を買って後悔したり、紆余曲折の後、気づくとこんな↓時計をeBayで購入してしまっていました(^_^;)。

SECTORというメーカーの自動巻(機械式)で、分厚く(11mmと自動巻としては普通ですけど)、金属ベルトで 、ステンレス製。当然それなりにずっしりとした重さ。Swatchが26g、SKAGENが52gなのに、151gもあります(^_^;)。

機械式ですので連続稼働は約40時間。デスクワークの私の場合、自動巻と言っても腕の動きが足りず、基本的には毎日竜頭でゼンマイを巻く必要があります。Quartzなら精度なんて気にすることは全くなく、時間合わせも必要だった記憶が全くないぐらいですが、この時計は一日数秒遅れます(それでも機械式としては優秀な部類)。まったく、機械式腕時計なんてのは手間がかかります。

しかし、とってもお気に入りだったりします。値段はそれほど高くなかったのですが、物としての作りが良い。仕上げも良くて、持つ喜びってのがあります。上を見ればきりがなくて、高級時計はまるで宝飾品のような仕上げらしいですけど、私はこれでも十分満足です。

あと気に入っているのは、金属ベルトの止め金具。実は金属ベルトの時計はあまり好きじゃありませんでした。と言うのも、三つ折れ式の金具が腕の骨に当たる感じが嫌いで。あと、この部分の作りがちゃちなのも気に入らなくて。まあ見えない部分ですし、過去私の持っていた時計が安物だったせいもあります。対して、この時計のベルトの金具は両開き式と呼ばれる物で、簡単に言えば三つ折れ式が二つ合わさった様な物です。同じじゃん、と思うかも知れませんが、これだと腕の横方向へ金具が回り込まないので骨に当たらず感触がいいのです。特に腕の細い人には違ってきます。(金具の種類についてはこちらがわかりやすいです。)

また実用面でも、視認性がかなり良いのがお気に入り。これは、白文字盤ということと、ガラス表面に反射防止コーティング(メガネのレンズのマルチコートの様な処理)がされている事が大きいようです。わざと照明が映り込む角度に向けても、青っぽく薄く映るだけです。うーん、ないす。たぶんもう、この処理のされていない時計には満足出来ないでしょう…。

実はこれを買ったのはもう一ヶ月半以上前なのですが、飽きる気配はありません。この時計のおかげで、すっかり腕時計好きに、それも機械式腕時計に宗旨替えです。というか、エスカレート中。まさか自分がそうなるなんて、思ってもいなかったのですが…。

機械式時計が好きになったとは言っても、超高級腕時計まで行くつもりはありません。数十万円とか、百万二百万、さらにその上まで存在しますけど、当然無理です。幸いにして、そういうのが欲しいとも今のところ思わないですし。あと世間で流行っているらしい、デカ厚時計は流石に許容範囲外ですね。上記のSECTORは直径39mm。この辺りが上限かなと。腕とのバランスもそうですし、袖口の細い服だと収まらなくなりますし。

と言いつつ、いつまた気が変わるか分かりませんけど。