ブラーボ、ブラーヴァ
本日も行って参りました。サントリーホール。
また?って感じですね。カジモトワールドオーケストラシリーズはスケジュールがちょっと固まりすぎですね、セット券で買うと(^_^;)。
先週からずっと治らない風邪ですが、昨日から今日は今度はおなかに来ちゃって…(–;)。もう行くの止めようかなんて思ったんですが、チケットがもったいないので頑張って行ってきました。
公演プログラムはこんな感じ。
席について見廻すと、今日も席の埋まり具合は今ひとつ。せいぜい7割ぐらい?やっぱりチケットが高すぎますよ、カジモトさん。
しかし、客層がこの間とは打って変わって、若い女性が目立ちます。これはバイオリンコンチェルトのソリストの効果?あまりの違いに思わずパンフレットを再確認。やっぱり協賛企業の名前はありません。だからゴルフと飲み屋のねーちゃんにしか興味なさそうなオヤジどもが居ないんですね。雰囲気が壊れなくて良いことです(^.^)。これからもチケット買うときは協賛企業をチェックして、出来るだけ自分の懐を痛めてくる客の多い公演にしよう…。
そしてさらに、高校生の団体が。学校の行事の一環なんでしょうねぇ。このご時世に贅沢なものです。まあ良いことだと思いますけど。
さて、トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団、そして指揮者はトゥガン・ソヒエフ。私は全然知りませんでした。正直特に期待もしていませんでした。最近今ひとつのコンサートばかりでしたし…。
まずは「牧神の午後」。正直、私的には眠くなる曲です(笑)。なんかこう、なだらか〜に続くので。ところが、結構聞き入ってる自分に気づいたり。意外に(っていうと失礼か(^_^;)いいじゃん。
そして、今日の期待の、そしてあまり期待していないブラームスのバイオリン協奏曲。期待のってのは、曲が好きって意味で、あまり期待していないってのは、諏訪内晶子は特別好きじゃないからです。といってもCD一枚持っているだけなんですが、それはあんまり良いと思わなかったので…。
で、結果としては、とても良かったです。ソリストもオケも完璧って言う訳じゃなくて、私でも今のは?って思うところがあったりしたんですけど。しかし、全体としてはかなり楽しめました。
ソリストの音がオケに負けちゃう部分とかちょっと気になりましたけど、この曲は生で聴いたのは初めてだったので、実際はそんなものなのかも知れません。CDでは調整されているでしょうからね。席にも依るかもしれませんし…。
そんな細かい理屈はさておき、演奏は良かったと思います。客の反応も良かったので私の感性もあながちおかしくないと思います。
ここで、ソリストのアンコール。私は何の曲か分からなかったのですが、良い曲でした。終演後の掲示を見ると、J.S.バッハ無伴奏ソナタ第2番より“アンダンテ”だとのこと。うむ。バッハは良いですね、やはり。
休憩を挟んで、次はメインの「展覧会の絵」。私的にはバイオリン協奏曲が良かったので、もしこれがそれほど良くなかったとしても満足だったのですが、これはさらに良かったです。私はこの曲は所々の有名なフレーズはともかく、全体的にはそれほど良いと思っていませんでした。今までは。ええ、今日の演奏で認識を新たにしましたよ。
でも同時に、これは生で聴かないとダメな曲じゃないかなぁとも思いました。どの管弦楽曲でもそうだと言えばそうなんですけど、どんなオーディオでもこの音の豊かさを再現するのは無理なんじゃないかなぁと。音量的にももちろん無理ですしね(笑)。
まあだからこそ、高いお金を払ってコンサートを聴きに行っている訳ですが、今日みたいな演奏を聴かせてくれるのならその甲斐があるなぁと。
そんな良い気分はオケにも伝わるらしく、珍しくアンコールを3曲も。
チャイコフスキー『くるみ割り人形』 より パ・ドゥ・ドゥ 、ビゼー『カルメン』より 第3幕への間奏曲、そして『カルメン』より 序曲 でした。
オケの方でもそれだけ満足のいく演奏だったんじゃないでしょうか。メンバーの顔がそんな感じに見えました。何となくしらーっとして終わるときはやっぱり分かりますもんね。
ということで今日は大満足でご機嫌なのでした。
家に帰ってきたら気が抜けたのか、トイレに直行でしたが…(^_^;)。
Posted: 11月 11th, 2009 under Music.