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だんだん退化してる…

Mac OS X 10.8、通称マウンテンライオン(長い!)になってSafariがフォント指定出来なくなってるとか。使ってなかったんで気づきませんでしたが、これはCSSで指定することで対応するって事なんでしょうか?まあ私も余りよく分かっていませんけど。

Mail.appも挙動が変わりました。メールタイトルリストでのドラッグによる複数行選択とそれをドラッグして移動させるときの絶妙な切り替えがWindowsと違って洗練されていると思っていたんですが、出来なくなっていますね。いきなりドラッグ移動になってしまいます。複数行選択するときはシフトかコマンドキーを使って両手操作となります。いけてませんね。

まあ、画面をなでる装置の流行に引っ張られて、Macでもタッチパッドを推進していますからね、Appleは。指で直截なでるような乱暴な操作しかできない世界では、ああいった細やかな気の遣われたコントロールをしても意味を持たないから省略されたのでしょう。

そりゃ、直感的で使うのにスキルが必要ないという意味では、「優れている」と言えるでしょう。特に、ディスプレイ上を直接触るモノは。

しかし、簡単なのは当たり前。与える(入力している)情報量が少ないんですから。私としてはアレは優れているから積極的に使うモノではなく、他に手段がないから使うモノという位置づけなんですけどね。

小さくて持ち歩くモノだから、キーボードもマウスも(入力デバイスもポインティングデバイスもと言うべきか)取り付けるスペースがない。仕方なく、表示と入力と操作の全てに表面全体を使うことになるわけです。

そうでなければ、操作時も入力時も表示の邪魔をし、通常20本使える指のうちわずか2〜3本しか使えない(「マルチ」タッチとかさもすごそうに言っていますが、全然マルチじゃないです)モノなんて、入力の速度質ともに優れているはずがありません。

なのに、流行り物に流されているのか、深謀遠慮に基づくのか知りませんが、机の上で使うパソコンを不便な限定された機能能力シチュエーションのモノに合わせる理由が分かりません。

いままで、コンピューターは速く楽にいろいろなことを出来るように、どんどん進化してきました。そのため複雑化して、使いこなすのが難しくなっているのは確かです。だからといって、単純なことしかできないモノに合わせて退化させるなんて。

入り口が揃えられて取っつきが良くなるのは構いません。しかし、今進んでいるのは、その先も全然深まらない方向です。そして、メーカーサイドの都合の良いように管理され、金を吸い上げられ、おまえらにはこれくらいで良いだろうと言われる世界です。

退化して手足がなくなって目玉もなくなって、でもぬくぬくとした世界では与えられる餌だけでなんの不満もなく生きていける訳です。それはある種の幸せかも知れません。

私には我慢がなりませんが。