ララランド
アカデミー賞で話題になった、ララランドを観てきました。
あまり情報を入れないようにしていたんですけど、そうしておいて良かったかな。余計な思い込み無く観られたので。
映画の宣伝映像の、ポップでカラフルでミュージカル!ってのは途中で影を潜め、主役二人のラブストーリーから、だんだん重みのあるドラマに。
最後は…あれはハッピーエンドなんだと思います。不幸になったり、重苦しい結末が待っているわけではありません。
これで良かったんだ、とすべて納得となる訳ではありませんが。とても微妙な、簡単に感想が口に出来ないような、そんなもどかしさを感じながら劇場を出ました。
人によっては、この結末は苦いものがあるかもしれません。自分ならどうするかとか、これまでの事やこれからのことを考えさせられたりもするでしょう。
観終わった直後と、暫くおいて思い起こしたときと、たぶんもう一度観たときも違う感想を持つように思います。
大人向けの映画です。
もちろん、細やかな機微に疎い私のような人間にもちゃんとストーリーは追えるように描かれていますし、ダンスや歌や音楽などで楽しむことも出来ますし、それぞれの世代でそれぞれのとらえ方ができると思います。
その辺り実に上手くバランスがとれているのが、ヨーロッパの映画祭で賞を取る映画と、アカデミー賞で賞をとる映画との差でしょうね。決して小難しいわけじゃありません。
あ、ミュージカルですし、舞台劇的な表現をしていますし、リアル志向の映画を望む方には向かないですね。そもそも観に行かないでしょうけど。
ともかく、いい映画でした。
これを抑えて作品賞を獲ったムーンライトも楽しみですね。
あ、パンフレットを買うのを忘れてた…orz
Posted: 3月 26th, 2017 under Movie.