Site search

最近の投稿

最近のコメント

アーカイブ

カテゴリー

メタ情報

Site search

Categories

2024年3月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

Tags

直して壊して

今日はようやく水回りの修理。穴の開いたホースは、swirl tank(冷却通路の中間タンク)とexpansion tank(リザーバーに相当するタンクでラジエターでなくここに圧力キャップがあります)の間をつなぐ細長い奴だったので、まずそれを交換することに。都合良く冷却系統の末端なので冷却水もほとんど抜けません。とりあえずこれだけは最低限なので交換し、一度それで様子見をして、その後他のホースも一式交換しようかなと言う計画です。

expansion tankのホース取り付けは下側にあって手が入らず、タンク自身を外す必要がありました。ボルト2本で止まっているexpansion tankを外し、古いホースをswirl tank側と両方外し、新しいホースを差し込んで止めて、ここまではどうと言うことはありません。しっかり止まっているのを確認した後、expansion tankを元通りねじ止めしようとして事件が起きました。

expansion tankはエンジンルームの右前端にあり、フェンダー部分(ヘッドライトの後ろ、タイヤハウスの前)に止めるようになっています。この車はボディがすべてFRPですので、ここも当然FRP。そこにナットのようなものが埋め込まれていて、ボルトをねじ込んで止めるようになっています。ちょっと不安に感じつつもボルトをねじ込んで行ったら…埋め込まれているナットの側が出てきてしまいました(泣)。

こういう、FRPにナットが埋め込まれてる部分は結構あるんですが、それほど大量ではないにせよ、水の入ったタンクが止めてある所なので、当然それなりに補強されているはずと思っていたんですが…。もちろん、力一杯締めたりはしていません。通常の長さのスパナで、普通に片手で締める程度しかトルクはかけていないのに、やばい感じ一切なしでいきなりでした。

それで改めてみてみると、まあ根本的にいつか壊れるだろうなと言う感じですね。縦長の円筒形のタンクを垂直な壁に対して浮かせるように左右に出たステーで2点ボルト止めです。下にホースが出ていますが、細いですし支えにはならないのは明らかです。当然振動でタンクはグラグラするでしょう。止める相手ががっちりした金属の構造材ならともかく…。

実際、振動ですぐそばにあるラジエターファンシュラウドに接触して、過去に穴が開いたらしく溶接で塞いであり、再度穴が開かないようにゴムが挟んでありました。その隙間は5mmほどありますから、タンクがそれだけ動くと言うことです。タンクはステーも含めてがっしりしていますので、その振れは固定先のFRPボディから来るものだと言うことになります。

そんなストレスがFRP(のナット埋め込み部分)に掛かり続けたら、いつかそこが破損するのは明らかでしょう。今回私がねじ切った形ですが、元々限界だったのだと思います。走っていて突然expansion tankが脱落するぐらいなら、今回私が気づいて良かったとも言えるでしょう。

ええ、そうとでも思わないとやってられません(;_;)。

ともかく直さないと仕方ないですけど、接着剤で雌ねじの金具を止め直しても多分すぐ駄目になるでしょうね。裏側に広い金属板を当てて普通にボルトとナットで止めるのが一番ですが、この場所の裏側はクローズボックス形状になっていて、アクセスするにはヘッドライトを外さないと無理。ヘッドライトはわくがシーラントでボディに止めてあるのでそれを引っぺがして、それからヘッドライトユニットを取り外してと言うことになります。うーん、面倒。また後で戻さないといけないし。

まあ泣き言を言っても始まりません。やるしかないですが。しかし全くなんでこんな作りなんだ…ぶつぶつ。